人との距離感がわからなくて、いつも気を遣いすぎて疲れてしまっていませんか?
距離が近すぎると「重い」と思われたり、離れすぎると「冷たい」と思われたりしそうで、自分の立ち位置がわからなくなりますよね。
本記事では、人を気遣えるあなたが、無理をしない人間関係を築くためのヒントをお伝えします。
優しいあなただからこそ、心地よい距離感を見つけてほしいと思います。
一緒に考えていきましょう。
人との関係に悩んで、自分を責めてしまう方には、こちらの記事もおすすめです。
距離のとり方に迷うあなたは、ちゃんと人を大切にしてきた人

人との距離感に悩むあなたは、相手の気持ちを考えながら、関係を築いてきた人だからですよ。
相手に対して「嫌な思いをさせたくない」、とても大きな優しさがあるからこそ、距離感に迷ってしまうのです。
たとえば、会話のあとに「変なこと言わなかったかな…」と、振り返る時間は、相手のことをしっかりと考えている時間といえます。
優しいあなたが、ひとりひとりとの人間関係をちゃんと大切にしてきたからこそ、適切な距離感を見つけようと悩むのではないでしょうか。
ただ、あなたの優しさが自分を疲れさせてしまっているなら、少しだけ考え方を変えていくと、居心地の良い距離感を見つけられますよ。
気を遣いすぎてしまう3つの理由

気を遣いすぎてしまう背景には、以下3つの理由があります。
ここでは、気を遣いすぎてしまう理由について、詳しく解説します。
空気を読める優しさが強みになってしまった
幼い頃・学生時代・社会人になるほど「空気を読める力」は、とても強力な処世術であり、長所にもなります。
相手の表情や声のトーンから気持ちを察知し、その場の雰囲気を和らげる発言・行動によって、良い結果につながると安心できるでしょう。
でも、あなたの優しさが続くと、いつしか「相手に合わせなければいけない」という思い込みにつながってしまいます。
本当は自分の意見があるのに、場の空気を壊したくなくて飲み込んでしまう、相手が喜ぶ言葉を選んで、自分の本音を後回しにしてしまうなどです。
周囲の雰囲気・空気を読む力は、本当に優しくて素晴らしい才能です。
ただ、相手に向ける優しさを、自分のためにも使ってあげてほしいと思います。
「こんなことで気にしすぎかな…」と思ってしまう方には、こちらの記事でもヒントをお伝えしています。
「嫌われたくない」気持ちを先に考えてしまう
人は、人間関係を築く際、まず「嫌われないためにはどうすればいいか」を考えます。
しかし、嫌われたくない気持ちが強すぎると、本来の自分を隠してしまったり、表面的な関係性になったりします。
たとえば、本当は不調なのに「大丈夫」と笑って言ったり、興味のない話題でも盛り上がっているふりをしてしまったりするかもしれません。
無理をして積み重ねた気遣いの関係は、嫌われるリスクは少ないですが、どんどんあなたを追い詰めていきます。
「嫌われたくない」の前に、「自分らしくいたい」という思いを優先することも大切ですよ。
過去の人間関係のつまずきが、今も心に残っている
学生時代の友人関係や職場での出来事で、「あんなことを言わなければ…」「ああしていれば…」と後悔した経験は、心の奥底で傷となって残ります。
傷はトラウマとなって、新たな人間関係の構築にも影響を与えている可能性があります。
一度傷ついた心は、同じ痛みを避けようとして、必要以上に慎重になるのでしょう。
「前とは違う」とわかっていても、心の傷が一線を超えないようにストップをかけているのかもしれません。
どうか、踏み出せない自分を嫌悪しないでくださいね。人間関係は、どうしても怖さがついてきます。
まずは気持ちが落ち着くまで、ゆっくりしてみても良いと思いますよ。
無理しない距離感をつくるためにできる4つのこと

無理しない人との距離感をつくるには、以下4つの方法があります。
ここでは、無理しない距離感をつくる方法について、紹介します。
自分の”心地よさ”を基準にしてみる
まずは、自分が「心地よい」と感じる状態を作ってみましょう、
今まで相手の気持ちを最優先に考えてきたことを、今度は自分に向けてみる方法です。
たとえば、毎日LINEのやり取りが続いて疲れるなら、「返信は明日にしよう」と決めて、自分の時間を大切にしてみてください。
また、 会話の中で気になる言葉があったら、「私はこう思うんだけど…」と伝えてみるのも良いですね。
自分にとって心地よい状態を作ること、自分の気持ちを伝えることは、わがままなどではありません。
あなたが心地よくいられる関係は、相手にとっても居心地のいい関係になっていることが多いですよ。
境界線を決めて、少しずつ伝える
人との距離感で悩むときは、自分なりの「境界線」を決めてみるのもおすすめです。
境界線とは、あなたにとって「ここまでは大丈夫だけど、ここからは少し困る」という線を指します。
たとえば、「プライベートの話は深く聞かれない程度で」「お金の話は基本的にしない」などです。
自分が決めた境界線は、無理に伝えようとせず、やんわりと話をそらしましょう。
「頼ること=迷惑」ではないと考えてみる

気を遣いすぎる人は、「人に頼ったら迷惑をかけてしまう」と考えてしまいがちです。
実は、自分が思っているよりも、相手から誰かに頼られることに嬉しさを感じる人は多くいます。
「今度、相談に乗ってもらえる?」「よかったら、一緒に買い物に付き合ってもらえるかな?」など、小さなお願いから始めてみましょう。
小さなお願いは、相手との距離を適度に縮める効果に期待できますよ。
頼り頼られる関係は、「自分を信頼してくれている」と感じられ、「一人で抱え込まなくていいんだ」と気持ちを楽にしてくれます。
困っていることも、迷っていることも、人の力を借りて大丈夫ですよ。
もちろん、嬉しいことや楽しいことを伝えて、気持ちを共有するのも大切で適切な距離感をつくれます。
気持ちを書き出して、距離感を見て分かるようにしてみる
人間関係の悩みは、頭の中で考えていると、どんどん複雑になって苦しくなります。
霞のようなモヤの中にいるような感覚になってしまわないよう、気持ちを紙やスマホのメモに書き出してみてください。
書き出す例は、以下のとおりです。
- 「○○さんとの関係:最近、連絡が多くて少し疲れる。でも嫌いじゃない。適度な距離がいい」
- 「△△さんとの関係:もうちょっと仲良くなりたい、話してみたい。でも踏み込みすぎて嫌われるのが怖い」
書き方は自由ですが、自分にとってわかりやすく、正直な気持ちを書くと整理しやすいですよ。
言葉を思い浮かべるのではなく、自分がどんな距離感を求めているのかを文字として見ると、自分の本心も見えてきます。
また、時間が経ってから見返すと、「あの時はこう思っていたんだな」と、ちょっとだけ微笑ましい思い出になるかもしれません。
ミツキの言葉|自分が苦しくない距離感を探してみて

私は、無理に関わらず、そっとしてくれる距離感が好きです。
この答えにたどり着くまで、たくさんの人間関係につまずいてきました。
たくさん間違えた行動をしたり、無理して自分から関係を深めようとして疲弊したりしてしまったなど…数えきれないほどの失敗をしています。
私は弱虫で怖がりなので、自分の心が疲弊しないよう線引きを決めています。
「これ以上は触れないでほしい」「ここからは踏み込みたくない」と、感じたときは、ゆっくりと離れるようにしました。
きっと、これからも人との距離感に困り、悩むことも多くあると思います。
でも、私の心を育ててくれているのが「人間関係」だからです。
だから、自分の心が苦しくならない距離感を決めました。
あなたも、自分の気持ちを、心を優先して守ってくださいね。
頑張りすぎて疲れたあなたへ、少し心をやさしく整える習慣も参考にしてみてください
まとめ|あなたにとって”ちょうどいい距離感”を見つけていこう

人との距離感に悩むあなたは、相手のことを大切に想う優しい人です。
ただ、その優しさを自分にも向けて、守ってあげてください。
気を遣いすぎてしまう理由を改めて考え、自分なりの境界線を決めて、無理のない関係を築いていきましょう。
あなたにとって「ちょうどいい」と感じられる関係を見つけることが大切です。
心にそっと寄り添う言葉を、noteでも発信しています。
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