本音を言えないあなたへ|苦しさの理由と少し楽になる3つの向き合い方

コミュニケーションスキル

「また言えなかった」と、夜ひとりで落ち込んだことはありませんか?

本音を言えないと感じている人は、少なくありません。

本記事では、本音を言えない理由と、無理なく少しずつ楽になるための向き合い方を紹介します。

「自分を変えなければ」と、プレッシャーを感じている人へ、読んでほしい内容です。

本音を言えないあなたへ、まず伝えたいこと

本音を言えないのは、あなたが弱いからではありません。

相手のことを大切に考えているからこそ、言葉を飲み込んでしまうのです。

本音を言えない人の多くは、周りから「優しい」「いい人」と言われている傾向があります。

でも内側では、言えなかった自分への後悔や、じわじわとした孤独感を抱えています。

苦しさや感情の重さを、誰にも打ち明けられないまま、ひとりきりで抱えているのではないでしょうか。

ことば便では、あなたの気持ちを受け止める手紙のやりとりができます。

誰にも話せなかった感情を、安心して吐き出せる場所があることを知っていてくれると、嬉しいです。

本音を言えない人に多い3つの理由

本音を言えないのには、以下3つの理由があります。

ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。

相手を優先しすぎてしまうから

「自分より相手を優先するのが正しい」という考えが、本音を言えない状態をつくります。

幼いころから空気を読んだり、周囲に合わせたりしてきた人は、「相手に合わせること=良いこと」と学んできたのではないでしょうか。

積み重ねた経験から、自分の気持ちよりも、相手の反応を先に考える習慣が身につきます。

例えば、断りたい頼まれごとがあっても、気づけば「いいですよ」と答えて、じわじわと後悔が押し寄せてくることです。

「いいよ」を繰り返すのは、相手を傷つけることへの恐れが根底にあるように思います。

相手のことを考えられるやさしさは、本来あなたの大切な部分です。

ただ、自分の気持ちも同じくらい大切にしていいと、少しずつ気づいていけたらいいですね。

嫌われることへの怖さが強いから

「本音を言ったら、嫌われるかもしれない」という怖さが、言葉を止めてしまいます。

過去に正直な気持ちを伝えて、関係がぎこちなくなった経験がある人は、無意識に「本音は危険だ」と学習していることがあります。

一度傷ついた記憶を繰り返さないように避け、本音を飲み込んで自分を守るための行動です。

例えば、友人の誘いに「行きたくない」と言えず。 断ったあとの相手の表情を想像するだけで、怖くなってしまうでしょう。

本音を言えない怖さは、人間関係を壊したくないという思いの表れです。 

ただ、全員に本音を伝える必要はなく、安心できる人に少しずつ話せるようになるだけで、気持ちはずいぶん軽くなりますよ。

自分の気持ちがわからなくなっているから

相手に合わせ続けると、やがて自分がどう感じているかがわからなくなります。

「本当はどうしたいの?」と聞かれても、すぐに答えが出てこなかったり、人と会ったあとに疲れている理由がわからなかったりするなどです。

わからない状態が続いているなら、自分の感情が外側に向きすぎているサインかもしれません。

LINEの返信ひとつにも気を遣い、雑談の中でも相手の反応を先読みして言葉を選んでいると、自分の本音はどんどん奥に引っ込んでいきます。

気づけば「自分の気持ち」ではなく「相手が喜ぶ答え」を探すのが習慣になってしまうのです。

自分の気持ちがわからなくなるのは、あなたがそれだけ長い間、相手のことを一生懸命考えてきた証です。

自分の感情に気づくことは、突然できるようになるものではないため、小さなことから「今、どう感じている?」と問いかけてみるのもいいですね。

本音を言えない状態が続くとどうなるか

本音を言えない日々が続くと、じわじわと心が消耗していきます。

  • 断れなかった予定で体が疲れ、人と会ったあとにどっと力が抜ける
  • 「優しい人」「いい人」と言われるたびに、何か違うという感覚が積み重なる
  • 一人の時間でしか回復できなくなり、気づけば人との関係が少しずつ浅くなっていく

本音を飲み込むたびに、「また言えなかった」という自己嫌悪が生まれます。

自己嫌悪は自己肯定感を下げ、「このままでいいのか」という漠然とした不安につながり、本音が言えなくなる悪循環へ陥るのです。

悪循環に気づいていること自体、とても大切で本音を言えないことを責める必要はありません。 

ただ、このままでは少しずつ自分が苦しくなっていくことも、正直に見ておきましょう。

本音を飲み込み続けると、人と関わるだけで疲れてしまうことがあります。
「誰かと会ったあとにどっと疲れる」「気を遣いすぎてしまう」と感じる人は、こちらの記事も読んでみてください。
人付き合いがしんどくなる理由と、少し心を軽くする考え方をまとめています。

本音を言えないときの3つの向き合い方

本音を言えないときの向き合い方には、以下3つがあります。

ここでは、今日から無理なく取り組める3つの向き合い方を紹介します。

いきなり本音を言おうとしなくていい

本音を言えるようになるために、まず全部を正直に話す必要はありません。

いきなり変わろうとすると、かえって大きなストレスを抱えてしまうからです。

「本音を言わなければ」と思えば思うほど、言葉は出にくくなります。

変わろうとするプレッシャーが、さらに自分を縛ることもあるため、まずは「今の自分のままでいい」と言ってあげてくださいね。

「全部言う」ではなく「少しだけ出してみる」

「全部言う」ではなく「少しだけ出してみる」という考え方は、本音を言えない状態から抜け出す最初の一歩になります。

「全部伝えなければ」と思うほど、言葉はかえって出にくくなるため、ほんの少し本音を出してみましょう。

10のうち1だけでも自分の気持ちが入っていれば、本音を出した大切な経験になります。

小さな成功体験が積み重なると、「少しなら言えるかもしれない」という感覚が少しずつ育っていきますよ。

まずは「全部でなくていい」と自分に許可を出していきましょう。 

無理のない範囲で本音を伝える練習をする

少しずつ本音が言えるようになってきたら、次は範囲を決めて伝える練習をしてみることも大切です。

ここからは、自分の無理のない範囲で本音を伝えるための練習の仕方をお伝えします。

一言だけ気持ちを足してみる

「はい」と答えたあとに、「少し忙しいので、来週でもいいですか」と一言だけ添えてみる。 

これだけで、自分の気持ちを一部でも伝えたことになります。

大切で大きな前進ですよ。

やんわり断る練習から始める

完全に断るのではなく、「今日は少し難しいのですが…」と曖昧に伝えるところから始めてみましょう。

相手もほとんどの場合、それで傷つくことはありません。

「断ること=相手を傷つけること」という思い込みを、少しずつほぐしていくことが大切です。

完璧に断れなくても、少しでも自分の気持ちを混ぜられたなら、十分です。

安心できる人にだけ話してみる

本音をすべての人に言う必要はありません。

信頼できる人に、少しずつ話す機会をつくるところから始めていきましょう。

「最近ちょっと疲れていて」「実は断りたかったんだけど」と、一言だけ打ち明けてみるのも本音を伝える練習です。

相手が丁寧に受け取ってくれたら、「本音を話しても大丈夫な人がいる」という安心感が生まれますよ。

ミツキの言葉|相手が本音を雑に扱う人かを考えてみる

私はずっと、本音を言うことは、とても怖いものだと感じていました。

自分の持つ、ドロドロとした感情や汚い部分を含めた全部を見せたとき、相手がどのように反応するかがわからなかったからです。

学生の頃は、友人関係がとても下手くそで、親やきょうだいだけでなく、担任を含めた多くの大人を困らせてきました。

落ち着き始めたのは成人する頃で、周囲の観察…つまりは人間観察を欠かさないようにして、表情や声音すら見逃さないようにしていたと思います。

「あ、今ここでこれを言ったらだめだ」と、飲み込む場面は多くあり、精神的にも不安定になりかけてました。

本音を出したきっかけは、ものすごく苦手な職場の先輩とチームを組んだときです。

緊張でガチガチになっていた私の姿を見た先輩は、怒っていると感じたようで、注意されたとき思わず少しの本音で反論してしまいました。

「先輩を怒らせたらいけないから、どうしたらいいかわかりませんでした」

半ベソになっていた私に、先輩は「言い方きつく感じたならごめん、失敗してもカバーするから」と言ってくれました。

先輩からの返事に、私も先輩を誤解していた部分があったと改めて思いましたが、本音にきちんと返事をしてもらえたことも嬉しかったです。

少しだけだけど、“この人は聞いてくれる”と、実感しました。

本音を言うことが怖い人は、「誰に言うか」「その人はどんな性格だったか」を考えてみてください。

大切にしてくれる人にだけ、少しずつ話せれば十分ですし、相手を選ぶことも自分を守ることのひとつです。

私のように、意外な人が受け止めてくれることもありますよ。

まとめ|本音を言えないときに思い出してほしいこと

本音を言えないのは、あなたが弱いからでも、性格が悪いからでもありません。

相手を大切にしてきた経験の積み重ねが、今の状態をつくっています。

無理に全部を変えようとせず、一言だけ気持ちを足してみること、信頼できる人に少しだけ打ち明けることを練習していきましょう。

小さな一歩が、「本音を持っていていいんだ」という感覚を育てていきます。

自分を責める回数が、少しずつ減っていくことが、大切な変化の始まりですよ。

本音を言えなかったあと、「またダメだった」と自分を責めてしまう人も少なくありません。
でも、責め続けるほど心は苦しくなってしまいます。
自分に少し優しくなりたいと感じたときは、こちらの記事も参考にしてみてください。

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